日本のあたりまえを持ってこない(つづき)

前回はフランスのトイレ事情のお話でしたね。
日本とフランスの大きな違いとしてもうひとつ、
それは夜間・日曜・祝日はお店が営業していないという事です。

わたしが渡仏した当時は、日曜日といえばお店は本当に何も開いていませんでした。
唯一開いていたのは、主にアラブ系の人が経営する(ちょっと怪しい)ミニマーケットくらい。

これはキリスト教の教えで日曜日は働いてはいけないというのがあり、
一方アラブ系のイスラム教ではそのような教えがないためなんだそうです。

でもパリなどの都市部では、ここ5~6年で日曜日や祝日に営業するお店はだいぶ増え、
主要なス-パ-やデパ-トなどは時短営業したりします。
アメリカが牽引する資本主義経済の台頭です。

それでも日本のようにコンビニやファミレスなんて言うものはありませんので、
最初は少し不自由さを感じるかもしれませんね。

でも慣れてしまえばなんてことない、それがフランスの当たり前なのです。
これは消費者ファ-ストではなく、あくまで労働者ファ-ストのフランスらしい側面のひとつ。
そう、フランスは働く人にとってもやさしい国なんです!
この話はまた別の機会に、深掘りしてお伝えしますね。

【編集後記】

フランスの祝日は年間で11日(日本は16日)あるのですが、
なんとそのうちの4日が5月に集中しているんです(※年によります)!

そこで先日休暇で5日間ブルゴーニュ地方に行ってきました。

起伏に富み、どこまでも続く葡萄畑の風景が広がるこのブルゴーニュ地方が
わたしは大好きで、パリからもそう遠くなくちょっとした小旅行にうってつけ。

パリから南に約200キロ、ブルゴーニュといえば、
そうです、言わずと知れた『ワインの王様』。
日本ではシャブリワインが有名ですよね。

ワインはフランスの食卓では欠かせない存在。
毎日ディナーでは(時にはランチでも)ワインを楽しみます。

ワイン大国フランスでは多くの地方でワインが作られていますが、
中でもブルゴーニュワインはちょっと高級な存在。

今回もいくつかのワイナリーやレストランで、ブルゴーニュワインを堪能しました。
特にこの黄金色に輝く香り豊かな白ワイン。

『なんて素敵な液体!!』
あまりの美しさに、何度も何度もグラスを傾けてうっとりと眺めた私でした(笑)。